体を整えるために運動やトレーニングをしているのに、
「終わったあとは逆に疲れる」
「続けているけど、あまり変化を感じない」
そんな声をよく耳にします。
一方で、同じような内容に取り組んでいても、
「体が軽くなった」
「動くのが楽になってきた」
と感じる人がいるのも事実です。
この違いは、体力や運動経験の差ではありません。
実は体幹ケアへの取り組み方、その“考え方”の違いが大きく影響しています。
疲れにくくなる人が大切にしていること
体幹ケアで変化を感じやすい人には、いくつか共通点があります。
まず一つ目は、力を入れすぎないこと。
「効かせよう」「ちゃんとやろう」と思いすぎると、体は無意識に緊張します。
体幹ケアでは、その緊張こそが変化を邪魔する要因になります。
二つ目は、呼吸が自然に続いていること。
呼吸が浅くなったり、止まったりすると、体は防御モードに入ります。
疲れにくい人ほど、動きながらも呼吸が楽に続いています。
三つ目は、体の感覚を基準にしていること。
「これで合っているか」よりも、
「今、楽かどうか」「違和感がないか」を優先しています。
このように、疲れにくくなる人は
体幹ケアを“頑張る時間”ではなく、“整える時間”として捉えています。
なかなか変わらない人の共通点
反対に、変化を感じにくい人にも共通点があります。
・動けば動くほど良いと思っている
・正解のフォームを追いすぎている
・違和感があっても我慢して続けてしまう
特に真面目な方ほど、
「サボってはいけない」「もっとやらなければ」
と自分に厳しくなりがちです。
しかし体は、頑張りすぎるほど力を抜けなくなります。
力が抜けない状態では、体幹の機能も十分に働きません。
体幹ケアがうまくいかない原因は、
やり方が間違っているからではなく、力の使い方が過剰になっていることが多いのです。
体幹ケアの本当の目的とは
体幹ケアの目的は、筋力を高めることではありません。
「安定した状態で、無理なく動ける体」を取り戻すことです。
土台が整っていない状態で鍛えると、
・姿勢を保つだけで疲れる
・日常動作でも余計な力を使う
・結果として疲労がたまりやすくなる
こうした悪循環が起きやすくなります。
一方、体幹が整うと、
立つ・座る・歩くといった動作でも力みが減り、
自然と疲れにくい体の使い方に変わっていきます。
「鍛える前に整える」という順番
多くの人が見落としがちなのが、順番です。
いきなり鍛えるのではなく、
まず体を整えて、余計な緊張を手放す。
そのうえで動くからこそ、体幹は本来の働きを取り戻します。
体幹ケアは、頑張る人ほど立ち止まってほしいケアでもあります。
「もっとやらないと」と思ったときこそ、
「今、力が入りすぎていないか?」
と一度自分に問いかけてみてください。
まとめ
体幹ケアで疲れにくくなるかどうかは、
運動量でも根性でもありません。
・力を抜けているか
・呼吸が楽か
・体の感覚を大切にできているか
この3つが揃ったとき、体は自然に変わっていきます。
体は、追い込まれたときよりも、
楽に動けた瞬間にこそ整います。
もし「しっかり動いているのに楽にならない」と感じているなら、
それは体がサボっているのではなく、
整える順番を求めているサインかもしれません。
